一般財団法人PanAsian協会 理念

財団理念「ダイヤモンドスタンダード」

ダイヤモンドスタンダードは一般財団法人PanAsian協会の根幹を成しています。当財団の価値観と理念が結集された「財団理念」であるダイヤモンドスタンダードには次の項目があります。

《ビジョン》

21世紀の今、国境や人種を越えて、世界中の人々が豊かで幸せに暮らせる環境を築くことが求められています。私たちは、人種・宗教・文化の違いを超えた「ひとつの協力体」として互いに共存し協力し合う世界を目指します。

その実現の為に国連が提唱する人道的支援プログラム※1を軸とし、相互利益※2の理念に基づいて、PanAsian協会は日本から世界へ向けて「真の豊かさ」を追求する活動を国際社会に提唱してまいります。

※1 国連が提唱する人道的支援プログラム:国境を超えた平和と安全の維持を目的とする国際機関・国際連合(国連)が提唱する、紛争、自然災害、貧困などにより困難な状況にある人々の命と尊厳を守り、人々の自立を支援するための支援活動です。
※2 相互利益:「発展途上国が経済的に力を持ち、国際社会で自立できるようにしていくことが真のサポートである」という趣旨のもとPanAsian協会は設立いたしました。アフリカをはじめとした多くの発展途上国が直接的なサポートを必要としています。
「サポートする側とされる側が相互に利益を共有できる関係」を長期に渡って築き上げ、先進国・発展途上国の間に真の協力関係を築くことが相互の発展のために最も大切なことだと考えております。上辺だけの経済大国日本、しかしその裏は全く天然資源の無い資源貧乏な日本。一方、貧しいけれど天然資源の豊富な国。当協会が行う人道的支援は、両国が相互に必要としていることを組み立て創造していくものであり、単なるボランティア活動とは異なります。発展途上国を支援しながら同時に途上国からは豊富な資源を友好的に供給してもらう、これこそが相互利益の理念に基づいた本当の支援活動と言えます。

《心得》

一般財団法人PanAsian協会では、「美意識は成功の秘訣」をモットーとしています。これは、財団本部の創設者ロバートプリチャード博士※4の精神を引き継ぐ言葉です。

この言葉には、品格ある行動こそが周囲の信頼を生み、やがて大きな影響力となるという信念が込められています。

さらに、自らの内面と外見を磨くことで、周囲にも美しさや調和が広がり、結果として幸運や良縁を引き寄せる -そんな循環を生み出す力が「美意識」にはあると私たちは信じています。

メンバー一人ひとりがその意味を理解し、常に心の美しさと品格を大切にした行動を心がけることが、私たちの活動の根幹です。

誠意・情熱・和と美をもって国際社会における人道的使命を達成します。

※4 創設者ロバートプリチャード博士:財団本部の創設者。

アフリカ系アメリカ人であるロバート・プリチャード博士は、幼少期より多くの発展途上国が直接的なサポートを必要としている現実を目の当たりにしました。人種差別が激しかった時代に、黒人初のプロピアニストとして世界を周っている中で、彼は人種を超えた国際交流を重ね、そこで得たさまざまな経験を通じて、発展途上国への援助の必要性を深く実感し、人権主義者としての活動を続けました。「我々は人種・宗教・文化を超えた一つの協力体として共存すべき」という信念を持つようになり、PanAmerican-PanAfrican Association, Inc.を創設。「言葉で語るだけでは根本的解決は望めない。本当の意味で人権が尊重され、問題が解決していくためには経済の発展が欠かせない。」とプリチャード氏は主張しました。

アメリカの人種差別はまだ根強く、KKKに命を狙われることもありましたが、キング牧師とともにアフリカ系アメリカ人の人権を訴え続け、氏のルーツでもあるアフリカをはじめとした発展途上国への人道的支援を積極的に行い、諸問題の解決に全力を注いできました。

氏は経済開発・発展の促進を目的とした多くの支援プロジェクトに関わり、1965年には活動の集大成とも言えるブラック・ヒストリー・マンス(黒人歴史月間)を創設。

その後も国際的な功績を重ね、2002年10月20日には米国大統領経済委員に任命されました。

《クレド》

PanAsian協会は、「真の豊かさ」の創出を主軸に、発展途上国の支援と文化交流を通じて世界に心のつながりと調和、ひいては希望と繁栄をもたらし、真に価値ある未来を築いていくことを、もっとも大切な使命と心得ています。

私たちは、人種・宗教・文化を越えた協力体としての共生の在り方を提案し、関わるすべての国と人々が、尊厳を持って豊かに生きる社会の実現に貢献してまいります。  

そのために、情報発信・教育・技術的および経済的支援・文化継承・経済的自立の促進など、多角的な活動を展開し、ひとつひとつの出会いと交流に心を込めて取り組むことをお約束いたします。

この使命を実現するため、私たちは以下の活動を展開しています。

(1) 鉱山開発事業による発展途上国への技術的・経済的支援

PanAsian協会は、天然資源が豊富でありながら技術やインフラが不足している発展途上国において、ダイヤモンドや金の鉱山開発を通じた支援を行っています。通常外資系企業による採掘では利益のほとんどが海外に流出し、採掘労働者たちは圧倒的に弱い立場のままで利益がなかなか還元されませんが、当協会は現地の統治機関と連携し、公正な利益配分と就労環境の改善を実現。さらに、売上の一部を寄付し、ダイヤモンドの原産地であるアフリカへの支援活動を継続しています。

(2) 日本文化の継承

PanAsian協会は、国連経済社会理事会に所属するNGO財団として、日本の伝統文化を用いた国際交流を推進し、世界各国との友好発展に寄与しています。文化は国境を越え、人々の心に直接届く力を持つため、政治的関係よりも受け入れられやすく、相互理解の土台を築く重要な手段となっています。

日本文化が持つ高い精神性や清らかさ、思いやり、そして武士道に根ざした誠実さや礼節を重んじる心を次世代や世界に伝えることは、美意識と品格の広がりを通じて人々の心に調和をもたらし、国際協力や平和の促進にもつながります。当協会では、文化イベントや着物・五道(茶道・華道など)を通じた交流、社会貢献志向の富裕層向けの日本現地案内、日本研究支援(例:ケンブリッジ大学日本学科への奨学金制度)などを通じて、日本文化の価値を世界へ広め、国際協力の新たな在り方を提案しています。

(3) 世界の社交界を彩る文化人育成

PanAsian協会は、これからの日本を背負う志ある日本人が世界の社交界で活躍できるよう、世界に通用する文化的教養と品格を備えた人材の育成に取り組んでいます。

世界のエリート層は日本の美しさや精神性に深い敬意を抱いていますが、多くの日本人自身がその価値に十分気づいていないのが現状です。当協会は、日本の当たり前が世界では特別であることに目を向け、日本人が自国の文化と誇りを再認識する機会を提供しています。

日本が古来より大切にしてきた礼儀・作法・伝統芸道(茶道・書道・香道・華道など)を学び、その歴史に触れることで、日本文化の本質を深く理解し、国際的な視点や自己の成長にもつながる教養を身につけていきます。内面からの美しさや高い精神性を磨くことで、人生のステージアップを図ると同時に、国際貢献を担う人材を育てています。

あわせて、「ボランティアをする人が贅沢をするのはおかしい」といった日本に根づく価値観が、国際的には必ずしも共通ではないことを認識してもらい、世界で尊重されているノブレス・オブリージュ※3の概念──すなわち、豊かさを社会に還元するという国際的価値観──を広く共有し、豊かさと社会貢献が両立する健全な経済循環のあり方を伝えています。

※3 ノブレス・オブリージュ(Noblesse Oblige):フランス語で「高貴さには義務が伴う」という意味を持つ言葉。この概念は、ヨーロッパの貴族社会に起源を持ち、社会的地位や財産を持つ者が、それにふさわしい道徳的・倫理的責任を果たすべきであるという思想を表しています。中世ヨーロッパでは、貴族は土地を所有し、農民を支配していましたが、単に特権を享受するのではなく、社会的な責務(戦争時の指揮、公共事業の支援、貧者の保護など)を負うべきとされていました。

フランス革命後、ノブレス・オブリージュの考え方は、単なる貴族階級の義務ではなく、財界や政治のリーダー、成功した個人にも適用される道徳的指針へと発展しました。

(4) 真の豊かさを学ぶダイヤモンド講座

ダイヤモンドは、一族の繁栄を見守る象徴であり、世代を超えて人々に幸せをもたらしてきた特別な存在です。当協会では、ダイヤモンドの持つ本質的な価値を伝え、単なる資産や投資対象としてではなく、人生に寄り添い、希望と繁栄をもたらすものとして広めることを使命としています。

ダイヤモンド講座では、資産防衛や投資判断に関する実践的な知識を学ぶとともに、GIA鑑定書やラパポート価格表の読み解き方、真の価値を見極める力を身につけることができます。これにより、投資判断の精度が高まり、資産の保全と増大にもつながります。

また、ダイヤモンドが持つ特別なパワーを通じて、普段知り合うことができないような方とのご縁にも恵まれるため、運気向上や人生のステージアップを目指す場としても活用されています。

(5) 女性の自立支援

現在も多くの国で、女性の賃金格差や社会進出の遅れが深刻な課題となっており、多くの女性が自立的な職業に就けず、国からの恩恵も受けにくいのが現状です。現行法で女性の権利が保障されている国もありますが、支援を実現するためのリソースが不足しているケースが少なくありません。
また、貧困家庭では男子の教育が優先される傾向があり、女性の識字率や就労機会が著しく低いため、能力を発揮する場が与えられていない現状があります。しかし、女性が繁栄すれば、社会全体がさらに豊かになるという視点が、今こそ求められています。

当協会では、アジアをはじめとする発展途上国の最貧環境で暮らしながら、働きたくても働けない女性たちに対して、自立支援を行っています。女性が本来持っている力を社会の中で活かし、経済・社会活動への参加を後押しすることで、自立と尊厳が守られる社会の実現を目指しています。

(6) 国際社会をつなぐ架け橋としての連携支援

PanAsian協会は、発展途上国の現状や支援ニーズに関する情報を、政府機関、民間企業、そして志ある個人に提供し、日本と途上国の協力関係構築に向けた橋渡し役を担っています。当協会の母体である財団本部は、国連経済社会理事会(ECOSOC)において諮問資格を持つ顧問NGOとして承認されており、その強固な国際ネットワークを活かすことで、グローバルなビジネス展開や国際協力の推進が可能です。世界に広がる財団本部ネットワークを通じて得られる国際的なビジネス情報を会員に共有し、日本発の取り組みを国連などの場を通じて世界へ発信する体制も整えています。

さらに、アフリカ各国への視察、ニューヨーク国連本部への表敬訪問、ケンブリッジ大学や欧州貴族との交流会など、当財団の理念に賛同する限られた会員に向けて、世界の現状に触れる貴重な体験の機会も提供しています。

《アクションバリューズ》

私はPanAsian協会の一員であることを誇りに思います。

  • 私は、相互利益の精神に基づいて「真の豊かさ」を追及し、世界平和に寄与するという自分の役割を理解します。
  • 私は、国連経済社会理事会より正式に承認されたNGO団体財団本部の一員であることに自信と誇りを持って、関わるすべての人と誠心誠意で向き合い、自身の言動に責任を持ちます。
  • 私は、国際的なプラットフォームとネットワークを活用できるという、極めて恵まれた環境に感謝し、敬意をもって協会の発展のために尽力します。
  • 私は、世界で最も品位ある財団と認識されるために、美しい身だしなみや言葉づかい、品格を備えたふるまいをする責任があります。
  • 私は、自らが場の空気をつくる一員であることを自覚し、常に思いやりと調和を意識します。

私は日々の仕事において、自らの言動が理念と一致しているかを問い続け、誠実で品格のある態度を貫くことを誓います。